旧・写真時評
2004-07-26T03:42:02+09:00
HUSTLA
写真集、雑誌、広告などの写真に関する雑記
Excite Blog
『フォトグラファーの仕事』平凡社
http://hustla.exblog.jp/744207/
2004-07-26T03:37:32+09:00
2004-07-26T03:42:02+09:00
2004-07-26T03:37:32+09:00
HUSTLA
未分類
佐内正史、長島有理枝、蜷川実花、野口里佳、藤代冥砂。以上の五人のインタビュー集。
佐内はリー・ペリーやビョークに極めて近い生き物。話す言葉が幼稚で支離滅裂だが、なぜか許せる。国語の成績はずっと1だったそうだ。
長島と蜷川が同い年とは初めて知ったが、長島の方がいい歳のとりかたをしていて、精神的にもタフな印象。私写真が撮れるのは強み。
対する蜷川はインタビューでいつも同じことしか言わない。
野口は「夏休みの自由課題」を写真でやっているという印象。話す言葉も優等生的で極めて退屈。
藤代冥砂については、やはり飄々としつつ野心家でもあるという評で間違いないと確信。アンケートで好きな写真集に『オレレ・オララ』『ハイ!マリー』『晴れた日』と篠山紀信の作品を挙げていた。]]>
篠山紀信 『Car girl』 (再)
http://hustla.exblog.jp/505085/
2004-06-23T13:02:39+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-06-23T13:02:39+09:00
HUSTLA
写真集
カメラマンとは常々「いい女とかっこいい車に乗りたい」と思っている人種である。思うだけでなく実際に口にしてはばからない者もいる。対して写真家は、いつも車に乗っていては見落としてしまう風景があり、出会わないひとがいることを知っている。
「カメラマン」の頂点にいる篠山が、「美女と名車」を撮った写真集を出すというのは象徴的だ。野村誠一が自身のホームページで「車を恋写」していることにも注目したい。カメラマンと写真家の間を行き来する藤代冥砂は、『もう、家へ帰ろう』のなかで「私がいつも車を使うので、二人で電車に乗ることは少ない」と発言しているが、同時に夫婦で散歩したり、自転車で出掛けたりもする。荒木は多分、免許すら持っていないはずで、猥褻図画販売で摘発され警視庁に出頭したとき「朝ビールを飲んでいるはずの時間に、通勤ラッシュでぎゅうぎゅうの小田急線に乗らなきゃいけないでしょ。そのときにサラリーマンたちの大変さを感じる(以下略)」と発言している。(『すべての女は美しい』より引用)こういうことがビジネス街でサラリーマンを撮った写真集『男の顔面』に繋がるのだろう。『男の顔面』は荒木の企画ではないが、それを引き受けるか断るかの判断をするときに普段のあり方が重大な影響を及ぼすことは想像に難くないし、車という個室に自らを隔離しつづけるカメラマンにはビジネス街のお父さん達は撮れないのだ。撮りたくないかもしれないが、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、フラッシュの読者は普段電車に乗っているサラリーマンが大半なのだ。自分の写真に金を出してくれるのがどんな人か興味がないのも「カメラマン」なのだろう。]]>
藤代冥砂
http://hustla.exblog.jp/491352/
2004-06-21T13:53:20+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
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HUSTLA
写真集
若木信吾
http://hustla.exblog.jp/482201/
2004-06-20T00:50:49+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
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HUSTLA
写真集
更新
http://hustla.exblog.jp/424201/
2004-06-11T01:24:32+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
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HUSTLA
写真集
一段増感
http://hustla.exblog.jp/387728/
2004-06-04T23:37:22+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
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HUSTLA
未分類
いずれは他のひとも投稿できるブログになる予定です。
引き続き御愛顧お願いします。
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反・野村誠一的なるもの 瀬戸朝香/藤代冥砂 『ASIAN』
http://hustla.exblog.jp/364062/
2004-06-01T01:16:48+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
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HUSTLA
写真集
昨年夏の雑誌relax ビキニ特集では「僕らは野村(誠一)さんや渡辺(達夫)さんがやってきたことを否定していく立場にあるわけでしょ。別にグラビアに決まり事っていうのは無いわけだし、上の世代を乗り越えていこうっていうのは健全なことだと思うよ」と発言していた。
対して野村誠一は同じくビキニ特集で「恋写っていう言葉は、その女性を愛おしく、恋するような気持ちになれば、絶対その子と気持ちが通じ合うだろうって意味」、「絶対どんな女性でも俺は綺麗に撮れるの。そこは自信がある。だから絶対向こうは心開いてくれる」と発言しているのだが、おそらく藤代はそんなことは信じていない。50代、60代のオジさんと十代の少女がそんなに簡単に心通じるものかと。(但し今回のモデル、瀬戸朝香は27歳、藤代冥砂は35歳)万が一、心通じ合ったとしても、それはやはり恋愛としては不自然な関係なのだと。
グラビアや写真集では疑似恋愛関係が求められるという大前提があることも確かだが、藤代はその大前提をも崩しにかかる。恋人のように撮るのではなく、娼婦のように撮るのだ。笑顔も撮るが、無理に恋人へ向けた笑顔を演出したりはしない。だから嘘がない。
一方は、実際には金を介した仕事上の関係ながら、「これは純愛ですよ」とうそぶくやり方。もう一方は、仕事であることを前提にして嘘がないようにするやり方。野村誠一の撮り方と、藤代冥砂の撮り方ではどちらがより恋人・配偶者に嫉妬されるやり方なのだろうか?]]>
スタイリストに写真が撮れるか? レイク・タホ 『TWEED』
http://hustla.exblog.jp/350018/
2004-05-29T18:33:34+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-29T18:33:34+09:00
HUSTLA
写真集
何かのついでに撮ったと思しき海外の風景写真や、雑誌の仕事のオフショットか没テイクか判別できないモデルのポートレートなどを適当に配置した、出涸らしのお茶みたいな写真集。なかなか良い度胸だ。写真のレベル的にはお散歩写真、記念写真に過ぎない。それはモデルに使った人間(浅野忠信、SHIHO)に帯の推薦コメントを書かせていることからも明らか。誰も評価しないので身内に褒めさせるしかないということ。元々、スタイリストとして大御所?になり「写真を撮りたい」という我が儘をファッション誌の編集部が押さえきれずにスタートしたキャリア。写真としてみるべきところは皆無だが、その政治力は見習うべきところありと言えるかもしれない。
http://www.xknowledge.co.jp/mook/tweed/]]>
藤代冥砂 瀬戸朝香 『ASIAN』プレビュー
http://hustla.exblog.jp/347631/
2004-05-29T02:57:24+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-29T02:57:24+09:00
HUSTLA
写真集
写真集入手次第詳しく書きたい。]]>
写真家≒詩人 後藤繁雄著『写真という名の幸福な仕事』
http://hustla.exblog.jp/341829/
2004-05-28T00:26:25+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-28T00:26:25+09:00
HUSTLA
未分類
写真家29人のインタビュー集。
荒木経惟、上田義彦、ホンマタカシ、長島有里枝、大森克己、若木信吾、森山大道、佐内正史、平間至、HIROMIXなど
個人的には「何気ない日常」、「写真日記」がNGワード。]]>
ミスチルの顔面 男の撮り方「SWITCH」森山大道/藤代冥砂
http://hustla.exblog.jp/326444/
2004-05-25T02:48:37+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-25T02:48:37+09:00
HUSTLA
雑誌
発売から間が空いてしまったがバックナンバーが手に入るので。
本誌の表紙を藤代冥砂が、別冊アートブックの表紙を森山大道が担当したミスター・チルドレンの特集号。2冊が粘着テープで束ねて売られたため森山のモノクロ写真が事実上の表紙となっていた。
森山は42ページに渡ってホームグラウンドである新宿を舞台にミスチルの四名を撮っているが、彼特有のザラついた質感はまったく鳴りを潜めており、どこか漂泊されたような印象を受ける。しかもミスチルには新宿がまったく似合わず、ただのお散歩写真になってしまっている。ミスチルの面々が歩いて様になる街を探すのも難しいとは思うが。ミスチルのアーティスト写真としてみれば充分に及第点だが、森山の写真として見ればやはり物足りない。
一方、藤代冥砂はカラーで淡いトーン。しかし立派な中年男性を撮るのにこのやり方を選択した意図が理解出来ない。肌身をとばして撮るのは若い女性には合った方法かもしれないが、中年を撮る場合には脂でギラついた肌と正面から向き合って欲しいと思うのは私だけだろうか。脂を除いて中性を目指す者には男を感じない。活きている感じがしない。
そこで、男はこう撮るべきという見本として、荒木経惟の『男の顔面』。
ビジネス街でごくごく普通のサラリーマンばかりを撮った写真集なのだが、オッサンたちが見事なまでにカッコイイのである。森山、藤代に比べて荒木が凄いのか、うた歌いより月給取りがいかした存在なのか。
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好かれるモデル、嫌われる女 さとう珠緒・井上和香
http://hustla.exblog.jp/318105/
2004-05-23T18:23:57+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-23T18:23:57+09:00
HUSTLA
写真集
グラビア・写真集撮影の現場では世間一般の好き嫌いとは無関係に、現場ウケがいいモデルというのが存在する。通常新人の場合、現場ウケが良ければ、同じ編集、同じカメラマンと何度も仕事をすることが多くなるだろうし、結果としてメディア露出が増え、一般レベルの人気に繋がっていくのだが、今回アンケートで1位と2位に選ばれたさとう珠緒と井上和香の場合、既にグラビアからテレビに活動の軸足を移しているタレントである。ここに罠がある。写真の現場でウケがいいというのは、言い換えるとカメラマンに好かれるということである。不特定多数の視聴者に受けなければならないテレビとは全く性質が異なる。ひとは自分に媚びる者は好きだが、他人に向けられたブリッコは不快に思うものだ。写真の現場はテレビに比べてスタッフの数も桁違いに少ないので、媚びが全方位に行き渡りやすいのである。(グラビアアイドルといしてかなり遅咲きの井上が成功したのも、キャバクラ嬢出身という媚びる才能と無関係ではないと思う。)
またグラビアのカメラは視点が主観的なので、それに向けられた媚態を読者は自分に向けられたものの様に積極的に誤解しうるというのが優れた点なのだが、テレビカメラ(特にバラエティ番組の場合)は視点が客観的になるので、他人に向けられた媚態を視聴者は見せつけられることが多くなってしまうのである。
でも『月刊さとう珠緒スペシャル』はかなり良い出来。流石はアラーキーである。老眼によりピンぼけ写真が当たり前となっているが、それすらも長所と思わせる力量はやはり凄い。
追記。
ヌードモデルで今一番現場ウケがいいのがAV女優の夏目ナナ。カメラマンをニックネームで呼び、「男前やで」と褒める。撮影終了後はスタッフ全員をハグしてまわるという念の入れよう。(自分もハグされました)どこの編集部でも評判が良いらしく、今月号のサイゾーでも8ページのグラビア。現場での振る舞いを褒めまくっていた。
しかし、運悪く我が儘なモデルに当たった時にどう立ち回るかが、カメラマンと編集の腕の見せ所。モデルに撮らされていることに気付かず、「また撮りたい」と思っているうちは二流。]]>
佐内正史に女は撮れるか? 其の三 『安倍なつみ 出逢い』
http://hustla.exblog.jp/313826/
2004-05-22T20:47:38+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-22T20:47:38+09:00
HUSTLA
写真集
女を被写体にする場合、もっとも重要なのはライティングで光をコントロールすることではなく、プリントで色を弄ぶことでもない、と常日頃から思っている。最も気を使わなければならぬのは距離感なのだ。佐内は『HUG』で充分に寄ることができず、ポルノグラフィとして失敗し、また雑誌リラックス連載中の「君になりたい」では、その遠い距離感が幸いして中高生アイドルに対する処女幻想を補強し、ぎこちない恋愛劇を演出することに成功している。しかし、いつまでも遠い距離感のまま被写体に向き合ってもいられないだろう。そう思っていたところに出た写真集である。
冒頭すぐ、室蘭行きの列車内の写真にまず注目しなければならない。お互い座席に座っての写真なのだが、窓際に座る安倍の隣には座らず、通路を隔てた席から撮るところがいかにも佐内らしい。(しかもその写真が三枚もあるのだ)ほかの写真も引いて撮ったものばかり続く。だがそれも悪くない。そもそも『出逢い』と冠された写真集が、いきなり息遣いまで判りそうな距離で始まっては嘘臭いからだ。商業的ヌード写真でその距離感が求められ、またそれが可能なのは、間に金があるのと同時に金しかないからなのだし、佐内はそういうことに不向きな写真家だ。
ページが進むにつれて距離は縮まっていくのだが、見るべきは顔をアップで撮った写真ではない。それを撮った後での引いた写真が良いのだ。一度寄って、もう一度引く。そうすると物理的距離は最初と同じく遠いのだが、写っているものが違う。「心の距離が近いままの写真」というとベタで恥ずかしいのだが、そう言うしかないような写真があるのだ。しかもこの類いの引いた写真はモデルとのコミュニケーションが難しく、ただ寄ることよりも勇気がいる作業でもある。兎に角寄れば良しと思っているカメラマン諸氏はよく学ばれたし。]]>
週刊朝日 藤代冥砂&田辺あゆみ
http://hustla.exblog.jp/294544/
2004-05-18T23:34:37+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-18T23:34:37+09:00
HUSTLA
雑誌
ベストオリジナルとかでやってくれたら天晴れなのだが。しかし今月号もピントが甘い。(ベストオリジナルの表紙・巻頭グラビアについてはいずれ詳しくとりあげたい)
ベストオリジナル]]>
佐内正史に女は撮れるか? 其の二 「a girl like you 君になりたい」
http://hustla.exblog.jp/280074/
2004-05-16T00:09:36+09:00
2004-07-20T03:49:14+09:00
2004-05-16T00:09:36+09:00
HUSTLA
雑誌
リラックスという雑誌は若者をターゲットにしていると装いつつ、実はオジサンたちが若者ぶってみたり、子供への回帰を夢見たりするための雑誌なのだが、その中にあって、この「君になりたい」がオジサン読者に提供するのは彼らが中高生だったときのような性的に未成熟な恋の再現なのだ。そしてそのような写真はヌードを撮るのが上手いカメラマンには撮れないのである。写真が趣味の高校生が、同級生や後輩を撮っているような写真が求められる。ライティングをバッチリ極めてるなど論外、手を繋げるかどうかの微妙な距離を置きつつ、モデルが処女であるという幻想も補強しなければならない。ライター・渋谷直角のテキストに助けられている部分も大きいが、これは佐内にしか撮れないだろう。自身もオジサンでありながら、中高生のように撮れるというのも才能だ。]]>
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